聖霊降臨祭のお菓子「コロンビエ」
この時期になると思い出すのは
このお菓子…
マルセイユなど
プロヴァンスを中心に見られる
「コロンビエ」(Colombier)
復活祭の50日後にあたる
聖霊降臨祭(パントコート)の
祝祭菓子として知られています。
アーモンド生地に
特産のメロンやオレンジのコンフィを
たっぷり混ぜ込み、
アプリコットやキルシュで風味付け。
上にはアーモンドスライス、
そして中に陶製の鳩のフェーブ。
ガレットデロワのようですね。
19世紀末に考案されたとされる
このお菓子は、
下記のような若い男女の
結婚にまつわるお話が
下敷きとなっています。
「ガリアの首長の娘ジプティスが
結婚相手を選ぶために、
お菓子に小さな鳩のフェーブを仕込み、
それを引いたのがギリシャのプロティス。
2人の婚姻により、
マッサリア(現マルセイユ)の
礎が築かれた…」
コロンビエとは鳩小屋、
コロンブは白鳩を意味しますが、
そもそも白鳩は純潔、平和、
そして神の聖霊の象徴であることから、
「幸運のお守りのお菓子」とか
「平和のお菓子」との別名も。
元来婚約のお菓子でしたが、
聖霊降臨祭のお菓子として
今に伝えられています。
鳩のフェーブを引き当てると
1年以内に結婚する…と
言われていますよ😊
今年はこんな風に
小さく焼いてみました。
中にはオレンジピールと
ドライのアプリコット。
1枚目の写真は
3年前に焼いたものですが、
この時はフランスで手に入れた
メロンのコンフィを
たっぷり入れました!
今ではそのストックも尽きて残念。
こちらは
「マルシアックの太陽」というお菓子。
お隣ラングドック=ルシヨン地方の
アヴェイロン県付近で
聖霊降臨祭翌日の月曜に
食されるお菓子です。
今年の聖霊降臨祭は6月5日です。
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