Vistandine〜今も昔も卵白消費に〜
久しぶりにVisitandine
(ヴィジタンディーヌ)を
焼きました。
蜂蜜のコクと独特の食感が
美味しいロレーヌ地方のお菓子です。
生まれたのは17世紀ごろ。
ナンシーの
聖母訪問会(サントマリー修道会)の
修道女たちが作っていたお菓子と
言われています。
彼女たちがヴィジタンディーヌと
呼ばれていたことから
名付けられたようです。
フランスあるあるの
「修道院生まれのお菓子」ですね!
真偽の程はわかりませんが、
当時壁に塗るペンキ
(もしくはペンキの安定剤?)として
卵黄が使われており、
余った卵白を消費するために
作られていたとか。
このような独特の花型で焼き上げ、
見た目も可愛らしいのですが、
この型も手に入りづらくなり、
丸型やバルケット型を用いることが
多いようです。
1900年に出版された
ピエール=ラカンの
「歴史的・地理的製菓覚え書」
という本の中にも同名のお菓子が
紹介されていますが、
バニラ風味のマロンを一粒入れ、
グラスをかけたマカロン菓子…
と説明されており、
また少し違ったお味のようで、
私の中では未解決の課題として
残っています。
話が脱線しましたが😅
実は、今月のレッスンで
どうしても
卵白が使い切れず、
その消費も兼ねて
このお菓子を作った次第…
今も昔も事情は変わらず。
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