カリソンというお菓子の話
今月の「学んで味わう」レッスン、
テーマは「プロヴァンス地方」でした😊
おまけのお菓子として
お出ししたのがこの
「カリソン(calisson)」…
エクサンプロヴァンスという
南仏の街の銘菓です。
特産のフリュイコンフィと
アーモンドプードルを合わせたものに
グラス(お砂糖の衣)を纏わせ、
木の葉のような型で
抜いてあります。
ほんのりとオレンジの花の水の
香りが広がり、
しっとり・ほわっとした食感に
思わずほっこり…
カリソンという名の由来については
いくつかの説があります。
①王妃ジャンヌの心をほぐしたお菓子説。
ルネ王との婚礼の席で
出されたこのお菓子を
ジャンヌが口にした途端、
その美味しさに
思わず微笑んだとか。
それを見て
「あのお菓子の名は?」
「Di calin soun」(=カリンです)…
とのやり取りから転じて
カリソンと呼ばれるようになった。
②ペスト収束関連説
1630年に町を襲ったペストが
収束したのを感謝するミサの折、
大司教によって
このお菓子がホスチアの代わりに
聖杯(calice)に盛られて
捧げられた。
その時の大司教の呼びかけに
従者がプロヴァンス語の
「もちろんです」にあたる
「venes toui i calissoum」と
答えたことから転じて、
カリソンとなった。
③道具の名前説
菓子職人が焼いたお菓子を
載せるための
葦で作られたスノコを
canissounと呼び、
カリソンを乾燥させる時にも
用いていたから。
有名なものは①ですが、
なんとなく②③の方が
リアリティがある気もします😊
食べながら想像するのも
また楽しい時間ですね♫
このお菓子、
パリのデパートなどでも
買えますが、
今回は手元にあった
メロンのコンフィを使って
作ってみました。
手作りの出来立ての
しっとり感は格別でしたよ♫
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