星型のお菓子ロリケット
Loriquettes
(ロリケット)
ロレーヌ地方に
古くから伝わる
焼き菓子です。
修道院で作られていた
お菓子のひとつ。
ナンシーのマカロンやノネットなど、
名が知られたものと違い
その知名度は低いのですが、
個性的な形と
お菓子のテクスチャが
個人的には非常に印象的です。
étoile à trois branche
(三つ星)と表現される
その型は今や貴重な存在で
手に入れることは困難。
大森由紀子先生がお持ちで、
数年前にトレースさせて頂いたのに、
こともあろうか紛失し😅、
先月のレッスンを受けた
友人から教えてもらったサイズで、
ひとつ手作りしてみました。
実際に焼く時には
ヴィジタンディーヌ型を使用しましたが、
やはりこのお菓子は
星形にこだわりたい😅
…と言うのも、
お菓子が作られていた
修道院の敷地を模ったと
伝えられているからです。
(写真はお友達撮影)
Remirement(ルミルモン)と言う町にある
その修道院ですが、
Google earthで調べたところ、
今となっては
その敷地の形は確認できませんでした😅
真偽の程は謎のままですが、
キリスト教において3という数字は
Trinité (三位一体)に係る
重要な数字ですので
その辺りに関連した形なのかもしれません。
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ルミルモンという
ピンポイントな場所で作られている
ロリケットは、
少なくとも1544年に
宴の参加者に配られたという記録が
残っているようで、
ゆうに500年の歴史を持つ、
古いお菓子のひとつと言えるでしょう。
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卵白やプラリネが主な材料で
フィナンシェに似た食感ですが、
プラリネの香ばしさが際立ち、
非常に美味です。
中に入れるハチミツを
ヴォージュ産のモミの木から取れるものにすると、
現地感たっぷりになるかもしれません。
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