オルレアン製法のワインヴィネガー

先日、フランスのワインヴィネガーの

トラディショナルな

「オルレアン製法」の事を知りました。

どのようなお味でしょう…

早速お取り寄せ。

ロワール地方のオルレアンにある

Martin Pouret社のもの。

現在、この伝統製法を守って

ヴィネガーを作り続けている

唯一のメーカーです。


この地方は言わずと知れた

良質のワイン産地。

かつてはパリに供給されるワインは、

ロワール川を船で運ばれていましたが、

時として船の揺れの影響で

酸っぱくなることも。

そんなワインがオルレアンで

降ろされたところから

この土地での酢の醸造が

栄えたそうですが、

その製法がオルレアン製法と

呼ばれるものです。

バクテリアの作用により、

ワイン樽の中で

自然に酢酸に変化したワインを、

更にワインを継ぎ足して

オークの樽に移し替え、

半年以上熟成させて作られます。


ワインヴィネガーも速醸の時代となり、

生産性重視の現代では、

時間のかかるこの製法を守る

メーカーはなくなり、

1797年創業の

Martin Pouret社だけが

当時の伝統を今の世に伝えています。

原料のワインの品質にも拘っており、

シンプルなワインヴィネガーの他に

フルーツやハーブで香りを付けたものや、

長期熟成の「グラン・クリュ」も

あるそうですよ!

その風味は人々を魅了し、

「ワインヴィネガーは酢のコニャック。

オルレアンのワインヴィネガーは

その中の王様」などと表現されました。


届いたヴィネガーを早速試飲。

一般的なワインヴィネガーとも

比較してみました。

オルレアン製法のものは色は

明るくクリアですが、

ほのかに樽のウッディな香りがし、

酸味が非常に穏やかです。

ドレッシングはもちろんのこと

料理の調味料や、ピクルスのベースなど

様々に使ってみようと思います。



ボナペティ フランス! ~フランス地方と家庭のお味の世界へようこそ~

フランスの地方には素朴で豊かな魅力がいっぱい! 地方料理や地方菓子にも その土地ならではの味わいがあります。 キーワードは「ボナペティ!(BON APPETIT=いただきます!)」 一緒にフランスのおいしい旅に出かけてみませんか? 歴史や風土に思いを馳せながら頂く ママンのお味はきっと格別♪ レッスンやコラムを通じて そんなフランスを一緒に学んで、一緒に作って、一緒に味わいましょう♥

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