ガレット・デ・ロワから始まる新年

Bonne année !

明けましておめでとうございます。

1月を迎え、フランスのお菓子も

ビュッシュ・ド・ノエルから

ガレット・デ・ロワにバトンが渡りました。

日本に紹介されてから約60年あまり…

ここ数年は身近に見かけることも

多くなりましたね。


1月6日の公現節(エピファニー)を

祝うお菓子ですが、

これを機会に家族や親しい友人と集って

楽しむ傾向も強く、

フランスでは6日が平日の場合は

クリスマスから2度目の日曜に頂くことも。

そして1月中販売され、食される

人気のお菓子です。


当ボナペティ・フランスでも

そんなガレット・デ・ロワを

もっと深く知って味わっていただこうと、

先日小さなイベントを開きました。

この日のために用意したガレットは、

コンクール受賞者や超人気店のものなど

屈指の腕利きの方の逸品ばかり!

お菓子の特徴である美しいレイエ(模様)、

パイとアーモンドクリームの味わい、

中に埋め込まれたフェーヴ…

それらを目や舌で味わって頂き、

当お教室らしく

ガレットにまつわる知識も

少しレクチャーし(笑)

「やっぱりボナペティは地方菓子!」

…ということで、

南フランスを中心に見られる

エピファニーのお菓子

「ブリオッシュ・クーロンヌ」もご紹介。

ブリオッシュ生地のガレットは、

一般にロワール川を境に

南のエリアで見られると言われます。

例外もありますが、

バターをたっぷり使う折り込み生地は

南では扱いにくいのかもしれません。


ちなみにこのブリオッシュを見た

生徒さんのおひとりが

「スペインのロスコン・デ・レジェスに

似ていますね!」と

おっしゃいました。

宗教に絡んだ祝祭菓子ですので、

キリスト教国にはお国や地方に根付く

エピファニーのお菓子が存在します。


アメリカのニューオーリンズは

かつてフランス人が入植した土地として

知られていますが、

ここでもやはり王様のケーキ

(=ガレット・デ・ロワ)が存在します。

この派手な(笑)

アメリカンな色合いのケーキがそれ!

信者の団結を示す楕円形と

紫(=正義)・黄色(権力)・緑(運命)の

3色で飾られるのが基本のスタイルですが、

約10年前にこのケーキを頂いた時には

ガレット・デ・ロワとの関連性は

全く気づきませんでした。


フランス国内だけでなく

世界中のエピファニーのお菓子を

調べてみるのも楽しそうですね!


2023年もこんな感じで

フランスの地方を中心としたお味を

様々な形でご紹介したいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします♥


ボナペティ フランス! ~フランス地方と家庭のお味の世界へようこそ~

フランスの地方には素朴で豊かな魅力がいっぱい! 地方料理や地方菓子にも その土地ならではの味わいがあります。 キーワードは「ボナペティ!(BON APPETIT=いただきます!)」 一緒にフランスのおいしい旅に出かけてみませんか? 歴史や風土に思いを馳せながら頂く ママンのお味はきっと格別♪ レッスンやコラムを通じて そんなフランスを一緒に学んで、一緒に作って、一緒に味わいましょう♥

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